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Channel: 初心者の果樹栽培|庭植え鉢植えで大収穫
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スグリ|元気がなくなった理由は?

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スグリ、フサスグリなどカラント類は、
スグリ科(ユキノシタ科)スグリ属の耐寒性落葉樹です。
初夏を迎えるころから、鮮やかな果実が目をひきます。

果実の色は赤、白、濃紫など品種によってさまざまで、
生食よりはジャム、果実酒、ジュースなどに、
加工した方が向いています。
カシスは、東北北部で栽培がさかんに行われています。


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■スグリの元気がなくなった理由は

1.高温に耐えられない
カラント類は北半球の冷涼な気候が、
栽培に向いている果樹です。

夏の高温はたいへん苦手なので、
夏は涼しい環境にして育てるようにしましょう。

鉢植えなら涼しい場所に移したり、
庭植えなら日よけをするなどして、
暑さをやわらげる工夫をするとよいでしょう。

一方、寒さには強いので冬の管理には困りません。
雪国でも地植えで育てていても、
翌春にはしっかりと芽吹きます。

2.日当たりが良すぎる
カラント類は半日陰で育てた方がよいでしょう。
とくにフサスグリなどは、日当たりの加減が必要です。

直射日光が長時間当たる場所は避けたほうがよいです。
木陰になる場所を好むので、風通しをよくして、
株の蒸れと病気から守ります。

夏の強い日差しがあたると、傷んでしまうので、
寒冷紗などを利用して涼しくしましょう。

3.乾燥や湿地が苦手
カラント類は、根を浅く広げて育つ性質があります。
土壌の湿度が変化しやすいと、根が弱りやすいです。

乾燥や過湿に気を配り、
とくに夏に乾燥させないようにしましょう。
水はけが悪いところもよくありません。

夏の気温の上がる時期を迎える前に、
乾燥対策としてピートモスや堆肥などを、
厚めに敷いておくのも効果的です。

地植えで育てているものも、
雨が少ない時は水やりをしましょう。

>>スグリのわかりやすい育て方(鉢植え)はこちらです
>>スグリのわかりやすい育て方(庭植え)はこちらです


スグリ 剪定方法

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スグリ、フサスグリは、
ヨーロッパ原産の落葉低木です。
これらの仲間には、グーズベリーなどもあります。
寒冷地の方が育てやすく、生垣に利用する地域もあります。

果実の色は鮮やかで、
ジャムやゼリーや果実酒によく利用されます。

発色もひじょうによく風味もよいので、
欧米では身近な果樹でしょう。
カラント類は、好条件のもとで栽培していると大株になります。


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花も愛らしいです


■スグリ、フサスグリの剪定のやり方

1.剪定が必要なとき
カラント類は、ブルーベリーやラズベリーなどと違って、
剪定や整枝の管理は楽です。
特別な整枝はしなくてもよいですが、
枝があまりにも茂って困るような時に、
作業をするとよいでしょう。

風通しが悪くなるほど株が混んで、
うどんこ病などが出たときは、
周囲への影響を少なくするために、
適度に間引く方がよいときもあります。

剪定をする時期は、落葉してから2月ころまでがよいです。
雪が積もる地域では、雪解け後に行ってもかまいません。

2.残した方がよい枝
カラント類の株元から伸びた1年目の枝は、
翌年に結果母枝となるので大事にしましょう。

2~3年目の枝がもっとも充実して、
たくさんの実をつけます。
従って、1~3年生枝を残すようにすると、
毎年果実を楽しむ事が可能になるでしょう。


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果実酒も美味です


3.切った方がよい枝
カラント類の枝幹は、4年以上経過すると劣化します。
老化して枯れあがることもありますし、
よい花芽がつきにくくなるので、地際付近から切除します。

枯れた枝なども整理してすっきりさせます。
スグリ類は樹高が小ぶりですが、
必要に応じて枝を半分近くまで切り詰めてもよいです。

枝の更新をして、株が蒸れにくい状態にしましょう。

>>スグリのわかりやすい育て方(鉢植え)はこちらです
>>スグリのわかりやすい育て方(庭植え)はこちらです

フサスグリの育て方 庭植え|耐暑性の強い品種を選ぼう

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フサスグリ(カーラント)の実


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フサスグリ、色づく前


フサスグリは、その名のとおり、
房状に実のつくスグリの仲間です。

スグリと同じように、樹高1mほどブッシュ状の低木ですが、
スグリと違ってフサスグリには枝にとげがありません。
フサスグリの実は、スグリよりも小さいです。

英名をカーラントともいいます。
寒さに強い果樹のため、
古くから北海道で多く栽培されてきました。


[フサスグリ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

栽培条件
スグリ同様に寒さには強いのですが、暑さと乾燥に弱く、
高温多湿では病気にかかりやすくて生育も悪くなります。

そのため栽培適地は、東北地方以北か、
中部地方の高地など冷涼地になります。

関東以南の地域で栽培する場合は、北向きの場所や、
西日の当たらない涼しい日陰となるところで、
風通しの良いところを選びます。

品種選び
なるべく暑さに強い品種を選びます。

赤い実のなる「アカフサスグリ(レッドカーラント)」と、
黒っぽい実のなる「クロフサスグリ(ブラックカーラント)」に大別されます。
クロフサスグリはうどんこ病に弱いので、
家庭栽培で育てやすいのはアカフサスグリの方です。
「レッドレイク」「レッドダッチ」「ロンドンマーケット」などの品種があります。

フサスグリは、スグリと同様に自分の花粉で実をつけるので、
1本だけで収穫できます。


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フサスグリ、発芽


植え付け時期場所

植え付け
フサスグリは3月に植え付けます。
直径・深さともに30cmくらいの穴を掘り、
掘り上げた土の半量に、同量の堆肥や腐葉土を混ぜて埋め戻します。
その上に残りの土を埋め戻します。

フサスグリの苗は、根を広げるようにして浅く植えつけ、
支柱を立ててしっかりと固定します。
植え付け後はたっぷりと水をあげましょう。
植え付け直後の剪定は、しません。

植え付け場所
極端に水はけの悪い場所でなければ、特に土質は選びません。

夏でも涼しい気候の地域ならば、日当たりがあってもかまいませんが、
関東以西の暖地では、北向きの庭や半日陰となるような、
風通しのよい涼しい場所に植え付けましょう。

乾燥すると実つきが悪くなるので、
夏の高温乾燥期には寒冷紗で日よけをするか、
あらかじめ日陰になるような落葉樹の木陰に植えます。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
「ブッシュ状仕立て」が一般的です。

植え付け翌年の春以降、地際から新梢が次々と伸びてくるので、
強そうなものを3~4本だけ残して他の枝は根元から切ります。

毎年これを繰り返して、3~4年で1株10本ほどの、
ブッシュ状の樹形に仕立てます。

剪定
フサスグリの剪定は、11月~1月に行います。
前年に実を収穫した枝は、冬に株元から切り取り、新梢と更新します。
ただし、収穫後に新梢が伸びているものは、残してもかまいません。

枝が混み合っているようであれば間引き剪定をして、
株元の日当たりと風通しを良くします。

施肥
植え付け時に堆肥を与えた後は、特に施肥の必要はありません。

収穫
7~8月になると先端から実が色づいてきて、鮮やかな色になります。
完熟したら、3~4房を一度に指で摘み取るようにして収穫します。

>>楽天市場でフサスグリの苗をみてみる

フサスグリの育て方 鉢植え|植え替え後の栽培が成果に

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フサスグリの愛らしい実


フサスグリは、スグリに似た実が房状につきます。
濃い緑色の葉に、つややかな赤い実が非常に美しいため、
観賞用の果樹としても愛されてきました。


[フサスグリ 鉢植え育て方]

植え付け時期場所

植え付け管理
フサスグリの鉢植えは、3月に5号鉢に植え付けます。
根鉢を崩さないように、市販の培養土、
または赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で,
混合した用土で植え付けます。
植え付け直後の剪定は行いません。

乾燥を防ぐために、鉢土の表面にピートモスや堆肥、
パーク片などを敷くか、マルチングをするとよいでしょう。

実なりの良かった年の翌春に、根を1/3程整理して植え替え、
その年は結実させずに株の成長を優先させると、
また質の良い実が収穫できます。

高温多湿が苦手なので、梅雨が明けてからの暑さに注意します。
真夏は風通しのよい、涼しい場所で管理しましょう。


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フサスグリ、鉢でも立派に実る


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フサスグリの新芽の展開


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
フサスグリの仕立て方は、株立ち仕立てが一般的です。
夏になると出てくる新梢を伸ばします。
剪定は1月~2月に行い、実がついた枝は付け根で切り、新枝に更新します。
また、枝を間引いて日当たりを良くします。

水やり
土の表面が乾いたら、水をたっぷりと与えます。

施肥
植え付け1カ月後に施肥をし、
以降は毎年3月~4月に玉肥を3~4コ、
鉢の縁に埋め込んであげましょう。

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フサスグリを実生で育てるには

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フサスグリは別名カーランドとも呼ばれています。
スグリ同様、ユキノシタ科の落葉低木です。

フサスグリは赤い実がなる「レッドカーラント」と
黒い実がなる「ブラックカーラント」の2種類に分類できます。

フサスグリは自家受粉を行うので、人工受粉は不要です。
株立ち状になって、房状に実をつけます。
果実は酸っぱいので「酢塊」と漢字では表記されています。

赤い実はジュースやジャムの材料になったり、
外見が可憐で美しいため、観賞用としても人気が高い果樹です。


■フサスグリを実生で育てるには

1.鉢植え栽培がおすすめです
フサスグリを実生から育てる場合、
庭植えよりも鉢植え栽培がおすすめです。
移植の時期は梅雨の6月から7月上旬が適しています。

用土の割合は、赤玉土6、腐葉土3、川砂1くらいの割合で混ぜます。
苗の根を傷めないよう注意し、根を広げながら浅く鉢に植えつけます。

支柱を立てしっかりと固定させます。
置き場所は風通しがよく、西日の当たらない反日陰が適しています。
たっぷりと水を与えるようにします。

肥料は特に注意する必要はありません。
元肥として有機質肥料を2月~3月にかけて施します。

2.移植後の栽培のコツ
移植を終えた後しばらくは実生を観察しながら、
毎日水やりを行います。
ある程度生長したら、表土が乾いたら与える程度で大丈夫です。

乾燥に弱いので梅雨明けしたら、
寒冷紗などで直射日光を避けるようにします。

実生で育てたフサスグリは、とっても愛着が湧きますね。

■参考
・フサスグリの育て方 庭植え|耐暑性の強い品種を選ぼう
・フサスグリの育て方 鉢植え|植え替え後の栽培が成果に

グミの木 種類

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ビックリグミ(ダイオウグミ)


4月に、早朝の散策に行ったら、グミの花が咲いていました。
去年、鈴なりだったグミの樹です。

グミは、小さくて赤い楕円形の実をつけ、多くが落葉性です。
中には常緑性のものもあり、こちらは耐寒性があまりないので、
育てる場所を選びます。

園芸品種で人気のビックリグミは、単品種での結実が難しいため、
受粉樹が必要になります。

グミであれば何でも受粉樹になるというわけでもないので、
グミにどのような種類があるかをご紹介します。


■グミの木種類


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・ビックリグミ(ダイオウグミ)
落葉性 収穫:6月下旬~7月中旬

実の大きさが2cmほどになるビックリグミは、
ダイオウグミとも呼ばれています。

ビックリグミ自体は、花粉が不完全なため、
たいていは受粉樹が必要になります。

あるいは、ジベレリン処理を行うことにより、実付きがよくなります。
実は渋味が少なく、大きさも2cm前後とグミの中では大きいです。

実が大きく味も良いため、
観賞用としても食用としても利用価値の高いグミです。


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・ナツグミ 
落葉性 収穫:5月下旬~6月中旬

夏に収穫期がくることから、夏グミと呼ばれています。
ビックリグミはこのナツグミの突然変異と言われています。

実の大きさは2cm弱と、ビックリグミより少し小さめです。
味は渋味があるため、生食よりも加工品を作る方がいいかもしれません。

ビックリグミの受粉樹として使われることの多いグミです。
*ナツグミ、トウグミは似ていますが、
葉を拡大鏡で見て鱗状毛だとナツグミ、
星状毛だとトウグミとされます。
しかし、私は見極めがつかないです。

・アキグミ 
落葉性 収穫:10月上旬~10月中旬

アキグミは、名前の通り秋に実が収穫できるグミです。
収穫は秋ですが、花が咲くのは春です。

実は1cm弱と小さく、他のグミが楕円形なのに対し、丸に近い形をしています。
ナツグミよりも渋味が強く、食べてもあまりおいしくはありません。

花付きも実付きも大変良いので、
秋になって赤い小さな実がたくさんぶら下がる姿はかわいらしく、
鑑賞価値が高いです。


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・ナワシログミ 
常緑性 収穫:5月中旬~6月上旬

寒くなっても落葉しない、常緑性のグミです。
秋に花が咲き、春に実を収穫します。

実を収穫する時期が、苗代を作る時期を重なるため、
この名前がつけられたとされています。

実は1.5cmほどの大きさで、枝にはトゲがあります。


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・ツルグミ 
常緑性 収穫:5月上旬~5月中旬

つる性といっても、途中から気根を出したり、
何かに絡みついたりするわけではなく、
大きな木などによりかかるようにして伸びていきます。

そこから長い枝(つる)を伸ばすため、
自生している場所では、
上から垂れ下がるようになっていることが多いです。

実は1.5cmほどと意外と大きいですが、
食べてもあまりおいしくないため、食用にはされないようです。

・セイヨウグミ 
落葉性 収穫:6月

実は少し小さめですが、とてもたくさんの実をつけます。
ビックリグミの受粉樹として使われることも多いです。

セイヨウグミの中には、大実セイヨウグミもあり、
こちらは通常のセイヨウグミよりも実が大きいため、
食用と観賞用、受粉樹用と用途が広いです。

*こちらに掲載しました写真は、
草花写真館さまの写真です。
植物写真の宝庫ですので、ぜひご覧になってください。

■参考
・グミの育て方 庭植え|ジベレリン処理で結実アップ!
・グミの育て方 鉢植え|美味で鑑賞用にも栽培♪
・グミ 剪定のコツ
・グミの実がつかないときは?
・ビックリグミ 実がつかない
・グミの木販売

クランベリーの育て方 庭植え|酸性土壌で乾燥に注意して栽培

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クランベリー(ツルコケモモ)の美しい実


クランベリーはコケモモの仲間で、
ツルコケモモとも呼ばれています。
アメリカやカナダで多く栽培されていて、
アメリカ人に愛されている果実です。

アメリカの農場で、畑に水を張って、浮かんできた実を,
すくい取っている写真を見たことがある方もいると思います。
感謝祭の七面鳥料理には、クランベリーソースが欠かせません。

クランベリーは10月前後に小さな赤い実をつけ、冬には葉が紅葉します。
しかし葉は落ちずに枝についたままで、春には緑に戻ります。


[クランベリー 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
寒さに強く、夏に涼しい気候を好むので、
東北地方以北か、中部地方の高冷地が栽培に向いています。

・品種選び
「スモールクランベリー(ツルコケモモ)」
「ラージクランベリー(オオミノツルコケモモ)」など、
いくつかの品種がありますが、
市販されている苗は外国産で結実もよく、
丈夫なので、どちらを選んでもよいです。

クランベリーは自分の花粉で受粉するので、
1本だけでも収穫できます。


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クランベリーのかわいい花


植え付け時期場所

・植え付け
3月に植えつけます。
植え付け場所の中央に適度な穴を掘り、
掘り上げた土の半量に堆肥、鶏糞などを混ぜ込んで埋め戻し、
その上に何も混ぜていない土を埋め戻します。

苗はポットから抜き、寒い時期なら根鉢を崩さず、
暖かくなっていたら少し底を崩してから植えつけます。
植えつけたら、水をたっぷりと与え、先端を少し切り戻しておきます。

クランベリーは、たいへん乾燥に弱いため、
ピートモスなどでマルチングをし、
乾燥が激しい季節は水やりもします。

・植え付け場所
日当たりの良い、夏で涼しい風通しのよい場所に植え付けます。
酸性土壌を好み、水はけが良く、かつ湿った場所が適しています。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
あまりいじらずに「自然樹形仕立て」にします。

剪定は1月~2月に行います。
株立ち状に樹形が出来上がるので、
伸びた枝先を切り詰め、不要なひこばえや徒長枝、
枯れ枝、混み合った部分の小枝などを間引く程度にします。

施肥
開花後の8月に、配合肥料などを施します。
過肥を嫌うので、肥料は控えめにします。

収穫
クランベリーの収穫は、果実全体が赤く色づいて、
少し柔らかくなった頃に行います。
収穫後は冷蔵庫で保存すれば1~2ヶ月、
冷凍庫では1年以上も保存できます。


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クランベリーでパン作り

>>クランベリーの苗をいろいろ見てみる

クランベリーの育て方 鉢植え|挿し木と株分けで増やしつつ栽培

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クランベリーの実り


クランベリー(ツルコケモモ)はもともと小低木で、
高さ20~30cm程度にしか育たないため、
鉢植えでも育てやすい果樹です。
鉢植えで小さく育てても、
たっぷり収穫できるのが、うれしいですね。

常緑樹ですが、冬には寒さで紅葉します。
しかし葉が落ちることはなく、
春になると緑に戻り、変化が楽しめます。


[クランベリー 鉢植え育て方]

植え付け時期場所

植え付け管理
晩秋に出回る実つきの鉢を購入して育てるのが簡単です。

ポット苗なら、3月~4月に植え付けます。
用土は、ピートモスや腐葉土を多めに入れた、
水もちのよい酸性土を用います。

日当たりの良い場所で育てます。

冬は室内に取り込まず、軒下において、
寒さにあわせて、花芽分化させます。

クランベリーは自分の花粉で受粉するので、
他の品種を混植する必要はありません。
虫媒で受粉しますが、
人工授粉をすると、実つきが確実になります。

植え替えは、1年おきに行います。


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クランベリーが緑から赤に色づくのもきれい


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
クランベリーの剪定は1月~2月に行います。
枝が込み合ってきたら、枯れ枝や古枝を切り戻す程度でよいでしょう。

水やり
鉢土の表面が乾いたら、
鉢底から水が流れ出るまで、
水をたっぷりと与えます。

施肥
3月に、固形肥料を鉢の縁あたりに3個ほど埋め込みます。

挿し木株分け
クランベリーの挿し木は、4月下旬に行います。
15~20cmの挿し穂を作り、
2枚を残して下葉を取り、1時間ほど水揚げをします。
鹿沼土などを平鉢に入れ、挿し穂を深く挿し、
たっぷりと水やりをします。
1ヶ月ほどで根が出ます。

クランベリーの株分けは、
実つき後の3月~4月、植え替えの際に行います。
地上部は切り戻したり、
間引いたりして少し減らしておきます。

株を取り出して、根鉢をハサミで2つに切り分けます。
それぞれを、赤玉土(小)6:腐葉土3:ピートモス1の用土で、
一回り小さな鉢に植えつけます。
庭に植えおろしてもよいでしょう。


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クランベリー酒、美味

>>楽天市場でクランベリーの苗をいろいろ見てみる


クランベリーの挿し木

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クランベリー増やしたいときは?


クランベリーを増やしたいときには、
梅雨時に挿し木をすると、割と容易に増やせます。
秋の長雨の時も挿し木のチャンスです。

2月中旬~下旬に株分けで増やすこともできます。


■クランベリーの挿し木

1.クランベリーは挿し木できる?
クランベリーは湿地帯に育つ植物で、
暑さと乾燥に弱い植物です。

寒冷地以外で栽培する場合は、
乾燥対策や夏の管理など多少のコツが必要です。

しかし、挿し木は意外と簡単で、
他の植物に比べると成功率が高いです。

クランベリーは、発根率が70%と言われています。
また、クランベリーは過湿に強い植物です。

水分過多による失敗が少ないことも、
クランベリーの挿し木後の成功率の高さに貢献しています。

2.クランベリーの挿し木の方法
・挿し木に向いている時期
クランベリーの挿し木は、
6月の梅雨時期に行うと発根しやすいです。

・必要な道具
挿し木には、新しい用土を使いましょう。
用土は鹿沼土やパーライト、赤玉土が適しています。
容器は、駄温鉢や育苗箱を用意します。


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・挿し穂の用意
クランベリーのさし穂は今年伸びた枝を使用します。
元気のよい枝の先を切れ味の良いハサミで切り取り、
枝の下部の葉を取り除きます。


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・水上げ
水を入れたカップに挿し穂を入れ、1時間ほど水上げしておきます。
駄温鉢などの容器に用土を敷き、水を含ませておきます。


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・挿し穂を挿す
水上げした挿し穂を土に挿します。
土に挿す前に、ルートンなどの、
発根剤をつけるとより発根しやすくなります。

・管理の方法
挿し木を行った後は、乾燥しないように水を与え、
しばらくは日陰で管理します。

室内であれば窓際の日の当たるところでも構いません。
発根して来たら、少しずつ日当たりのよいところへ移動していきます。

3.挿し木が成功した後は?
クランベリーの挿し木が成功し、無事発根すると、
挿し穂から新しい葉が生えてきます。

触ってもぐらつかないくらいしっかりと根付いたら、
新しい鉢に植え替えて育てていきます。

クランベリーは酸性の土壌を好みます。
ピートモスを混ぜた用土を使って育てましょう。

■参考
・クランベリーの育て方 鉢植え|挿し木と株分けで増やしつつ栽培
・クランベリーの育て方 庭植え|酸性土壌で乾燥に注意して栽培

アケビの育て方 庭植え|仕立て方と剪定が栽培の決め手!

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アケビ結実


アケビは、日本の野山にも自生しているつる性の落葉果樹です。
丈夫で育てやすく、仕立て方も自由なため、
ガーデニングへの応用も幅広いです。

アケビの実は10月に収穫できますが、
季節を感じさせてくれる美しい紫色の果実です。
また、新芽は山菜として知られ、
おひたしや天ぷらなどで食べられています。


アケビ 庭植え育て方

栽培条件品種選び方

栽培条件
アケビは寒さに強く、丈夫で、本州、四国、九州で栽培できます。
明るい半日陰の場所でもよく育ち、植え付け場所は特に選びません。

品種選び
小葉が5枚のアケビ、小葉が3枚のミツバアケビ、
その2種の雑種と思われるゴヨウアケビなどがあります。

アケビは1本の木に雌花と雄花をつけますが、
自分の花粉では受粉しにくいため、
果実を実らせるためには、
他の品種を混植しなければなりません。


植え付け時期場所

植え付け
寒さに強いため、12月~3月であれば、
どの時期でも植え付けできます。

直径・深さともに50cmの穴を掘り、
掘り上げた土の半量に、同量の堆肥、腐葉土、鶏糞、油かすなどを、
よく混ぜ、埋め戻します。
その上に何も混ぜていない土を埋め戻し、
アケビの根をよく広げるようにして植え付けます。
植え付けたら、水をたっぷりあげましょう。

その後も、アケビは極端な乾燥に弱いので、
夏の晴天が続く時期には、
毎日たっぷりと水を与えましょう。

植え付け場所
適度に日当たりのよい場所を好みますが、
明るい半日陰の場所でも大丈夫です。
逆に、日当たりが良すぎて乾燥すると、良くありません。

水はけのよい肥沃な場所に植えると、良く育ちます。


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アケビの花


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アケビの雄花


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
アケビはつる性のため、ブドウと同じように、
「棚仕立て」「アーチ仕立て」[垣根仕立て」などができます。

剪定
アケビの剪定は、12月~2月に行います。

どの仕立て方をするにしても、
植え付けから3年は支柱に巻きつかせません。
植え付け翌年の冬、ツルが巻きつく手前で切って誘引します。
その後も、ツルが巻きつく手前で切って、誘引していきます。
1年目の側枝は、伸びる前に切り、まっすぐな主枝を伸ばします。

4年目以降は、新しく伸びるつるは、
余裕がある場合はそのまま伸ばし、
それ以上広げたくない場合は、
7~8節目で早めに摘芯します。

施肥
収穫後の11月に、1株につき配合肥料を150g施します。
肥料が多すぎると、徒長してつるばかり延びてしまうので、注意しましょう。

摘蕾摘果
実を多くならせすぎたり、
つるが混み栄養状態が悪くなったりすると、
翌年は雄花ばかりになってしまいます。
1か所にたくさん結実した場合は摘果して、
1か所あたり2個程度にしましょう。

収穫
外皮が十分に色づいたら収穫します。
アケビといえば、裂果のイメージがありますが、
裂果するのは過熟の証拠なので、裂果する前に収穫します。

>>アケビの苗を見てみる

アケビの育て方 鉢植え|剪定と誘引が栽培のコツ!

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ミツバアケビ


アケビは日本に自生しているため、
古くから利用されてきました。
実を食べるほか、新芽も山菜として利用されています。

アケビの実は、果皮の紫色が濃くなり、
割れ目の部分が白くなったところで収穫します。
裂果しては、熟しすぎです。

白く柔らかい果肉をすくって食べましょう。
東北地方では、皮を炒めたり、揚げたりもします。


アケビ 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け管理
鉢植えのアケビの植え付けは、3月に行います。
6~7号鉢に、水はけと水持ちがよい土で植え付けます。
市販の培養土で良いでしょう。
2mの支柱を立て、鉢と同じ高さで切り戻します。

アケビは自分の花粉では受粉しにくいので、
2品種以上を植えます。
1鉢で5~6果が、収穫の目安です。


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アケビの花はかわいらしい


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
あんどん仕立てのほか、懸崖仕立てなど盆栽仕立てにする方法もあります。

剪定
アケビはつる性ですが、
3年目まではつるを巻きつかせないで育てます。
つるが巻き付きそうになったらその手前で切り、
まっすぐな長い枝になるようにします。

長い枝が出来たら、伸びた枝を誘引します。
成木になったら、毎年12月~2月に先端を切り詰めます。

水やり
土の表面が乾いたら、水をたっぷりと与え、
乾燥しすぎないように育てます。

施肥
3月下旬に、油かすの大粒を3~4個施しましょう。

>>アケビの苗を見てみる

ブラックベリーの育て方 庭植え|剪定で新梢に更新して栽培

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ブラックベリーの結実


ブラックベリーは名前の通り、黒いベリーですが、
実の色が最初は赤く、熟してくるにつれて黒くなるのが、
美しく興味深いところです。

ブラックベリーは、1.5mの低木性で茎が直立するものや、
匍匐性、つる性のものがあります。
丈夫で育てやすく、一度植えるとどんどん増えていきます。


ブラックベリー 庭植え育て方

栽培条件品種選び方

栽培条件
ブラックベリーはキイチゴの仲間ですが、
他のキイチゴと比べて寒さにやや弱いです。
そのため、ラズベリーなどよりも、
やや暖かい地方での栽培に向いていて、
東北地方、中部地方の冷涼地が栽培適地です。

根が浅いため過湿に弱いのですが、
生育期間中は多くの水を必要とするので、
保水性と水はけのよい土壌が適しています。

品種選び
ブラックベリーの多くには茎にとげがありますが、
家庭栽培にはとげの短い品種や、
とげのない品種を選ぶとよいでしょう。

「ソーンフリー」「ソーンレスエバーグリーン」
「ボイセンベリー」などがお勧めです。

ブラックベリーは自分の花の花粉で受粉するため、
1本植えるだけで収穫が楽しめます。


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ブラックベリーの花


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ブラックベリーでお菓子作り


植え付け時期場所

植え付け
関東以南は12月、関東以北は3月~4月に植えつけます。

直径・深さとも30cm程度の穴を掘り、掘り上げた土の2/3に、
スコップ3杯分の堆肥かピートモスを混ぜて、埋め戻します。
その上に、何も混ぜていない土を埋め戻します。

根鉢は軽く土を落としてから植えつけ、
支柱を立て、枝の先を1/3ほど切り詰めます。
周囲の土を少し盛って水鉢を作り、水をたっぷりと与えます。

植え付け後は、腐葉土や堆肥などで株元を覆って、乾燥を防止します。


植え付け場所
ブラックベリーは日当たりを好むため、
よく日のあたる場所に植えつけます。
ただし、夏の日差しの強い時期には、
半日陰になるような場所を選びましょう。

水はけと保水性がよければ、特に土質は選びません。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
ブッシュ状の「株仕立て」が一般的ですが、
つる性のものをフェンスにからませると収穫しやすく、
子どもでもベリー摘みが楽しめます。

剪定
ブラックベリーの剪定は、12月~2月に行います。
混んだ部分を間引き、シュート(新梢)の先端を2~3芽切り詰めます。

3~4年たった枝は実つきが悪くなるので、
株元から切り取り、新しいシュートに更新します。

施肥
収穫後の10月下旬に、配合肥料を控えめに施します。


収穫
収穫期は7月~9月です。
熟すと果実の色が赤から黒色に変化します。
「ボイセンベリー」などの赤実の品種は、濃い赤になります。
ヘタごと摘み取って収穫します。

>>ブラックベリーの苗を見てみる

ブラックベリーの育て方 鉢植え|収穫後に剪定、翌年の結実に

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ブラックベリー結実、アップで見る


ブラックベリーはキイチゴ類の仲間で、
赤から黒へと色を変える実の様子が楽しい果樹です。
コクのある甘味と美しい赤が特徴で、
生食のほかに、ジャムやジュース、果実酒に加工されます。


[ブラックベリー 鉢植え育て方]

植え付け時期場所

植え付け管理
質の良い実つき苗や、
トレリス仕立ての鉢植えなどが出回っているので、
それらを購入し栽培してもよいでしょう。

ブラックベリーの鉢植えは、
2月~3月に水はけの良い用土で、植えつけます。
市販の培養土か、2割ほどピートモスなどを混ぜて用います。

2年おきに植え替え、
2回植え替えたら挿し木や取り木で株を更新します。
匍匐性種なら、枝を土に誘引して埋め、
発根したら切り取って植えます。

過湿に弱いため、雨が続くときは、
軒下などに取り込みましょう。


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ブラックベリーの花が実になるようす


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マンゴー、ブラックベリーなどのタルト


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
立ち性種は、枝が広がらないように、
あんどん支柱を立てるとよいでしょう。
つる性種は、コンテナ用のトレリスを一緒に植え、
トレリスに枝を誘引してもよいです。

剪定
剪定は12月~1月に行います。
実のなった枝は、収穫後に出来るだけ早く切って、
翌年実をならせる枝に日がよくあたるようにします。

樹性が強く、切り戻すと余計に混み合うため、
混みあった枝を間引くときには、
必ず付け根で切るようにします。

水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、
乾燥しないように注意します。

施肥
植え付け1ヵ月後と毎年春(3月)と初秋(9月上旬)に、
玉肥を3~4個埋め込みます。

>>ブラックベリーの苗を見てみる

ラズベリーの育て方 庭植え|垣根やブッシュ状にも栽培

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ラズベリーの実


ラズベリーは、栽培品種として欧米で改良されたキイチゴの仲間です。
欧米ではホームメイドケーキに欠かせない果実として栽培されています。
その果実の色も、赤・黄・黒・紫と、バリエーション豊かです。

やせた土地でもよく育ち、実も多くつけ、家庭でも育てやすい果樹です。
しかも1年に2回収穫できる品種もあるのがうれしいですね。


[ラズベリー 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

栽培条件
ラズベリーは耐寒性が高く、-20度にも耐えますが、
その反面、夏の暑さと乾燥には弱いため、
夏でも比較的冷涼な気候が向いています。
栽培適地は、東北地方以北と中地方の高冷地です。

品種選び
一年に春と秋の二回収穫できる二季なり性の「インディアンサマー」や、
黄色い実の「ゴールデンファーン」「ゴールデンクイーン」などが、
家庭栽培に向いています。
その他にも、背が低くて、トゲのない品種を選ぶと育てやすいでしょう。

自分の花粉で結実する自家受粉せいなので、
1本植えれば収穫できます。


植え付け時期場所

植え付け
関東以西の暖地では12月、
東北地方以北では3月~4月が植え付けの適期ですが、
9月に植え付けることもできます。

直径、深さ共に30~40cmの穴を掘り、
掘り上げた土全体に、土と同量のピートモスを混ぜ合わせます。
この混ぜ合わせた用土の1/3に、堆肥と油かすを混ぜ、埋め戻します。
その上に、ピートモスだけを混ぜた土を埋め戻します。

ラズベリーの苗は、根が傷まない程度に、
根鉢を崩してから植えつけます。
支柱を立て、枝先を1/3ほど切り詰めます。

周囲の土を少し盛って水鉢を作り、たっぷりと水を与えます。
その後乾燥防止のために、株元に腐葉土や落ち葉をかぶせます。


植え付け場所
夏には明るい日陰になり、そのほかの季節は日当たりがよく、
強い風の当たらない場所に植えつけます。
水持ちと水はけの両方がよく、
有機質に富んだ土壌が適しています。


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ラズベリーの花


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ラズベリーで果実酒


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
トレリスなどを使って「垣根仕立て」にすると、
日当たりも良くなり、管理しやすいです。
また、「ブッシュ状仕立て」や「株仕立て」も一般的です。

剪定
ラズベリーの剪定は、12月~1月に行います。

ラズベリーは、実をつけた枝(2年枝)は秋までに枯れてしまうので、
株元から間引きます。

新梢は、太いものを5~6本残して、残りは元から切ります。
株元から離れたところから生えてくる枝(サッカー)も、元から切ります。

側枝は20~30cmくらいに切り詰め、
内側に向かって伸びる細い枝や混んだ部分は元から切りましょう。

5月になったら、勢いよく伸びた新梢の先を60~70cmの高さで切り、側枝を出させます。

施肥
12月~1月に、窒素、リン酸、カリが、
等量含まれた化成肥料を施します。

収穫
収穫期は7月で梅雨と重なりますが、
果実が雨に当たると傷むため、
花が咲き終わったら、雨をよける工夫をしましょう。

ラズベリーは、果実を指でつまんで引っ張ると、
花托から果実が簡単に離れます。
収穫した果実は中が空洞になり、
形がくずれやすくなるので扱いに注意しましょう。

>>ラズベリーの苗を見てみる

ラズベリーの育て方 鉢植え|ベランダ栽培でも大収穫のコツ

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ラズベリーの実


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ラズベリーの木


ラズベリーは丈夫で育てやすいため、
果実育成の初心者にも向いています。

どの品種も生育旺盛で育てやすいのですが、
二季なりの品種でトゲの短い「インディアンサマー」や、
黄色い実をつける「ゴールデンクイーン」などが代表的な品種です。

二季なりの品種でも、収穫を最初の1回だけにして剪定すると、
翌年の結果枝が増えて、収穫する実も充実します。


ラズベリー 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け管理
ラズベリーは、どの品種も鉢やプランターで育てられるので、
好みの品種のポット苗を購入して植えつけます。
ラズベリーは自分の花粉で結実するので、
1本植えれば収穫できます。

2月~3月に、6~8号鉢に植えつけます。
用土は、市販の培養土に2割ほどピートモスか、
腐葉土や堆肥を混ぜたものを使用します。
根鉢を少し崩して植え付け、3~4芽残して切りつめます。
支柱を立てて支えてあげましょう。

たっぷりと水を与えたら、乾燥を防止するため、
鉢土の表面をバークチップなどで覆っておきます。

収穫期は7月で、梅雨の時期に当たるので、
その時期は雨に当たらない軒下などに移動します。

植え替えは1年おきに行いますが、
ラズベリーは簡単に殖やせるので、
数年で新しい株に更新するとよいでしょう。


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ラズベリーの花


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
あんどん仕立てが一般的です。
剪定は、12月~1月に行います。

1年目はサッカー(株元から離れたところから生えてくる枝)を早めに切り取り、
主枝2~3本の生長を促します。

翌年、花芽から新梢(側枝)が出て開花、結実しますが、
結果母枝はその後の実つきが悪いので、収穫後に付け根から切り取り、
更新のためのシュート(株元から生えてくる新梢)を伸ばしておきます。


水やり
土の表面が乾いたら、水をたっぷりと与えます。

施肥
1月~2月の寒肥のほか、二季なりの品種は、
最初の収穫後の8月上旬にも、即効性の液肥を施します。

>>ラズベリーの苗を見てみる


ラズベリーの栄養と効用

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栄養価の高いラズベリー

ラズベリーは英名ですが、、フランス名の"フランボワーズ"
としてもよく知られている、キイチゴ類の代表格です。

小さい粒に豊富な栄養素が詰まっているため、
「フルーツの女王」とも呼ばれます。


■ラズベリーの栄養と効用

ラズベリーには様々な成分が含まれており、
果実類でも屈指の栄養価の高さを誇ります。

ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類や、
カリウムや鉄、カルシウムなどのミネラル類を含んでいます。

その他にも、疲労回復効果の高いクエン酸、
カロテノイドの一種であるルテイン、
抗ウイルス機能を持ち、メラニン色素の生成を抑えます。

さらにリラックス効果があり安眠へといざなうエラグ酸、
抗酸化作用のあり、目の疲労を癒すポリフェノール類の
一種であるアントシアニンなど、含まれている成分は多種多様です。

ラズベリーには、これらの成分の相乗効果で、
風邪を予防したり、抗がん作用や美白効果、アンチエイジング、
育毛促進、生活習慣病の予防・改善、眼精疲労の改善など、
種々の効果が期待できます。

漢方でも、ラズベリーは「覆盆子(ふくぼんし)」と呼ばれ、
利尿用途で生薬として利用されてきました。

また、ラズベリーの香り成分のラズベリーケトンには、
脂肪分解作用があることが、最近の研究で明らかになりました。

ラズベリーケトンには、脂肪細胞に直接作用して、
脂肪分解酵素と脂肪細胞との結合を促進させる作用があります。

同様の作用を及ぼす成分には、
トウガラシなどに含まれているカプサイシンが有名ですが、
ラズベリーケトンには、
カプサイシンの3倍もの効果があるといわれています。

さらに、食物繊維も果物の中でも豊富に含まれているので、
便秘や高血圧予防の効果も期待できます。

ラズベリーケトンと食物繊維の相乗効果で、
ダイエットには最適の食材です。


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栽培してみたい果実です!


■ラズベリーの利用方法

甘酸っぱいラズベリーは、
そのまま生で食べるには甘みが少ないため、
ジャムやソースに加工すると美味しく食べやすくなります。

ただし、せっかくの栄養分を損なわないよう、
加熱は最小限に抑えます。

果実の形がそのまま残る程度にとどめ、
あまり煮すぎないのがコツです。

また、ケーキやアイスクリームなどに生のまま混ぜ込んでも、
爽やかな酸味がアクセントになり、甘みを引き立てます。

ラズベリーの葉のハーブティーとしても利用されています。
ラズベリーティーでうがいをすると、
口内炎の症状が緩和されると言われています。

*写真2点 C)季節の花300 http://www.hana300.com/

■参考
・ラズベリーの育て方 庭植え|垣根やブッシュ状にも栽培
・ラズベリーの育て方 鉢植え|ベランダ栽培でも大収穫のコツ

ジューンベリーの育て方 庭植え|丈夫で栽培しやすい果樹

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ジューンベリー、美しく色づく果実


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ジューンベリーの花も美しい


ジューンベリーは、6月に実が色づくことから、
このような名が付けられました。
甘い小さな赤い実が、房状になります。

日本では、今までは果樹としてではなく、
実のなる庭木として扱われることが多く、
鳥を呼ぶ雑木として庭に植えられることが多かったのです。

しかし、甘い実は生食するほか、
果実酒やジャムなどに加工できることから、
最近では果樹としての人気も高いです。


ジューンベリー 庭植え育て方

栽培条件品種選び方

栽培条件
ジューンベリーは寒さにも強く、
丈夫で育てやすい果樹です。
東北地方以南が、栽培適地です。

・品種選び
丈夫で、どの品種を選んでも、
生育旺盛で元気、育てやすいです。


植え付け時期場所

植え付け
落葉期の12月~3月に植えつけます。
寒地では、3月がよいでしょう。

直径・深さ共に50cmほどの穴を掘り、
同量のピートモスを加えてよく混ぜて用土とします。
この用土の半量に、同僚の堆肥や腐葉土を混ぜ、埋め戻します。
その上に、残りの用土を埋め戻します。

根が傷まない程度に根鉢を軽くほぐして植えつけます。
高さ50~60cm程度に切り詰め、支柱を立てて固定します。
植え付け後、周囲に溝を作り、水をたっぷりと回しいれます。
それ以降の水やりは、基本的に必要ありません。

植え付け場所
よく日のあたる場所が適していますが、
明るい日陰となる程度の場所でもよく育ちます。
ただし、西日の当たる場所は避けます。


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ジューンベリー、シンボルツリーとしても


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ジューンベリー、狭いスペースが活きる


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
主幹が1本の仕立て方が一般的ですが、
根元から発生する枝を剪定しない「株仕立て」でもよいでしょう。


剪定
ジューンベリーの剪定は、1月~2月に行います。

株立ち性のため、主幹を1本に仕立てる場合は、
株元から発生する勢いのよい枝を元から剪定します。

2~3年実をつけた枝は結実が悪くなるので、
短く切り詰めて新しい枝に更新します。
また、他の枝と重なるような枝は切り詰め、
混んだ部分は細い枝を中心に取り除きます。

施肥
2月に溝を掘り、緩効性化成肥料を埋め込みます。

受粉
ジューンベリーは自分の花粉で受粉できるので、
1本だけで収穫できますが、開花時期に雨が多いと、
花粉が流れてしまうことがあります。
雨除けを工夫するか、人工授粉をしてあげると、
実つきがさらによくなります。

>楽天市場でジューンベリーの苗を見てみる

ジューンベリーの育て方 鉢植え|剪定で樹高を抑えて栽培

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ジューンベリーの実


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ジューンベリー、花も可愛い


ジューンベリーの果実は1cmほどの、
小さな愛らしい赤い果実で、房状になります。
花も美しく、サクラに似た白い花は、
房咲きとなり、とても可憐です。
花や実だけでなく、秋には紅葉も楽しめ、
観賞樹として人気があり栽培するかたが多いです。


[ジューンベリー 鉢植え育て方]

植え付け時期場所

植え付け管理
ジューンベリーの植え付けは、2月下旬~3月上旬に、
水はけと水もちがよい土で行います。
市販の培養土に4割程度のピートモス、
または堆肥や腐葉土を混ぜて植えつけると良いでしょう。

根が傷まない程度に根鉢を崩して植えつけ、
支柱を立てて支え、枝先を剪定します。

日当たりの良い場所で管理しましょう。
ただし、夏は乾燥を避けるために、
明るい日陰に移し、マルチングをします。

実がつくようになったら、毎年3月~4月に、
一回り大きな鉢に植え替え栽培します。


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ジューンベリー、紅葉も楽しめる


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
スタンダード仕立てや株立ち仕立て、
模様木風仕立てにすると、樹高が抑えられます。

剪定
ジューンベリーの剪定は、6月下旬~7月上旬に行います。

主幹は鉢の高さの3倍くらいで芯止めします。
伸ばす枝は、多少花芽を落としても切り詰めておきます。
混み合わないように、不要な枝は間引いておきます。

水やり
土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与え、
乾燥しすぎないように管理します。

施肥
植え付け1ヵ月後に、玉肥を鉢縁に3~5個埋め込みます。
9月になったら、追肥を施します。

以降、毎年春(3月)と秋(9月)に追肥をします。

>ジューンベリーの苗を見てみる

ブドウの育て方 庭植え1|新梢の伸び方に注意し収穫量を多く

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ブドウの実り


ブドウは店頭でもおなじみのように品種が豊富で、
果実の色も形もさまざまで楽しみながら栽培できます。

ブドウには、ヨーロッパ系とアメリカ系の2つに大別されます。

ヨーロッパ系は房が大きいのですが、
雨に弱く、裂果や病害が発生しやすいという短所があります。
アメリカ系は雨には強いのですが、
皮が厚く、孤臭という独特のブドウ臭が強いです。

日本では、ヨーロッパ系とアメリカ系との交雑種が、
主に栽培されていて、品質が良く、
比較的つくりやすく改良されています。

ブドウ栽培のポイントは、新梢の管理です。
新梢の勢いが強すぎると、落果したり品質が悪くなったりします。
逆に勢いが弱いと、結実が少なく、果実も大きくなりません。

ブドウの栽培は、新梢の伸び方に注意しながら、
剪定や芽かき、摘芯や摘房・摘粒、施肥を、
適切に行うことが大切なのです。


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ブドウ狩りが自宅で


[ブドウ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
ブドウは暑さや寒さ、乾燥にも強く、
日本全国で栽培することができます。
土質もあまり選びませんが、
水はけと通気性の良い土壌が最も適しています。

・品種選び
ブドウには多くの品種がありますが、
樹勢が弱~中程度の「デラウエア」「マスカット・ベリーA」
「ナイアガラ」などが栽培しやすいでしょう。

自分の花粉で受粉するので、栽培は1品種で大丈夫です。

「巨峰」「ピオーネ」などの品種は有名ですが、
開花しても受粉がおこなわれずに落花したり、
結実しても幼果のうちに落果したりすることがあり、
栽培はなかなか難しいです。

しかし、これらの品種でも、ジベレリン処理を行うことによって、
種のない巨大粒を作ることができます。

ジベレリンは植物ホルモンの一種で、
このジベレリンの水溶液に果房を浸すことによって、
種なしにしたり、果実の肥大促進を図ることができます。

栽培品種のブドウの根には、
ブドウネアブラムシ(ブドウフィロキセラ)がついて木が弱ります。

そのため、アメリカ原産の抵抗性のある野生種をもとにしてつくられた、
フィロキセラ抵抗性台木を使用した苗を買い求めるとよいでしょう。

台木の種類によって耐寒性や収穫量、
実の品質にかなり差が出るので、
多少高価でも、よい接ぎ木苗を選ぶようにします。

*ブドウの育て方 庭植え2|植え付けから剪定と収穫まで
に続きます。

>>ブドウの苗を見てみる

ブドウの育て方 庭植え2|植え付けから剪定と収穫まで

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ブドウ、マスカット結実

*ブドウの育て方 庭植え1|新梢の伸び方に注意し収穫量を多く
から続いています。

植え付け時期場所

・植え付け
直径、深さ共に50cm程度の穴を掘ります。
半量に腐葉土と油かすを混ぜて穴に戻し、
その上に何も混ぜてない土をかぶせ、穴を埋め戻します。

苗木をポットから取り出して土を落とし、
水を張ったバケツで軽く振り洗いをし、
30分~1時間くらい水につけ、苗木に水を吸水させます。

吸水させたら、苗木の根をよく見て、
折れている根や太い根を切り戻します。
このとき、細根は傷めないように気をつけます。

根が伸びる方向にあわせて根を広げて、植え付けます。
土をかぶせたら、株の周囲にたっぷりと水を流し入れます。

1mほどの長さの支柱を立て、苗木をヒモで支柱に結んで支えます。

60~70cmくらいの高さで剪定します。
このとき、良い芽を選んで、
その芽とその上の芽の中間辺りで剪定します。

・植え付け場所
夏の生長期によく日が当たる場所を選びます。
ブドウは土の湿り気を嫌うので、
水はけさえよければ、乾燥地でもやせ地でも育ちます。


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ブドウの葉から木漏れ日が


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
ブドウはつる性で、若くてまだ柔らかい枝なら、
自由に動かすことができるので、
いろいろな仕立て方が可能です。

植え付け場所が5m四方ほど確保できれば、
主枝を2本左右に出した「自然形棚仕立て」ができます。

奥行きが取れなかったり、
南向きのフェンスや壁沿いに作るのなら、
「垣根仕立て」もできます。

あまりスペースが取れなくても、
「棒仕立て」にすれば栽培が容易にできます。

・剪定
ブドウは、春に伸びる新梢にその年結実します。
そのため、12月~2月のうちに剪定を行います。
この時期に樹形を維持するために枝を切り詰め、棚などに誘引しておきます。

4年目以降は、混み合った主枝や亜主枝の先端部分を更新剪定します。
太く長い枝は、その長さの半分程度のところから出ている、
側枝の先で剪定し、毎年若い枝に更新します。

・施肥
寒肥として1~2月に緩効性化成肥料を施します。
老木になって、樹も大きくなったら、500gは必要です。

摘蕾摘果
房の各粒を大きくするために、また味を良くするために、
花が開花する5月中旬に、ハサミを使って房を切り込み、
房作りを行っていきましょう。

房の先端1cmほどと主枝近くの花穂を切り取り、
また、伸びすぎた部分を切り詰めて形を整えます。

さらに、摘房も行います。
長さ50cmほどの弱い新梢では3本に1房、
1mほどの新梢には2本に1房、
2mほどの強い新梢には1本に1房、
になるように摘房します。

満開から1ヶ月以内に、摘粒を行います。
果房の先端を切り去り、房を10~13段ほどにします。
さらに、生育の悪い粒を間引いて隙間を作り、
残った粒が大きく育つようにします。


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ブドウの袋かけのようす


・袋かけ
摘粒を行った後、袋かけをします。
袋かけにより、黒痘病やおそ腐れ病を防ぎます。

・収穫
枝になったままで十分に熟させ、
色づいて香りが良くなったものから収穫します。
ブドウは軸が硬いため、ハサミを使って切り取ります。

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