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Channel: 初心者の果樹栽培|庭植え鉢植えで大収穫
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ポポーの育て方 鉢植え|生長に合わせて鉢上げし栽培

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ポポーの実り


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ポポーの花、緑からチョコレート色になる


ポポーは別名をアケビガキともいい、
その名のとおりアケビやカキに似ています。
ポポーの果実は、種が大きいものの、
クリーム状でやわらかく、甘いので、
森のアイスクリームとも言われています。

トロピカルフルーツではありますが、
温帯原産のため耐寒性が高くて育てやすく、
病虫害も少ないため無農薬で栽培できます。

ポポーの品種には、雌しべが先に熟してしまい、
自分の花粉で受粉しにくいものが多いので、
2品種以上を植えるか、人工授粉をするとよいでしょう。
「ウェールズ」「サンフラワー」「ウィルソン」
「ミッチェル」「マンゴー」「デイビス」などの品種があります。


ポポー 鉢植え育て方


植え付け時期場所

植え付け管理
3月下旬頃、6号鉢に、水はけの良い用土を用いて植えつけます。
用土の配合は、赤玉土3、真砂土3、腐葉土3、川砂1など。
または市販の園芸用培養土5、赤玉土5でもよいでしょう。

植え付けたら、鉢と同じ高さで切り戻します。
根がいっぱいになったり、
鉢と株のバランスが悪くなってきたら、
鉢増しを兼ねて数年置きに植え替えてやります。


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ポポーのクリーム状の実


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
植え付けたら、側枝2本を伸ばしていきます。

冬に新梢の先端を切り詰めて枝を伸ばし、
生長に合わせて鉢上げをして10号鉢まで大きくします。

立ち枝を落として、枝が広がるように剪定するのがコツです。

水やり
表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出るまで水をたっぷり与えます。
ポポーは乾燥を嫌いますが、幼木の頃は水切れしやすいので注意します。

施肥
肥料は4月、6月、8月に、玉肥を埋め込んであげましょう。

受粉
花芽は枝の基部の葉腋(葉の付け根部分)につき、
葉が出てくる前に開花します。
花は始め緑色ですが数日でチョコレート色になり下向きに咲きます。
開くと4cmほどにもなり、雄しべより先に雌しべが成熟します。

自分の花粉では結実しにくいので、他の品種の雄しべの花粉を集めておき、
後から咲く花の雌しべに受粉してあげましょう。

摘蕾摘果
7月頃、1ヶ所に1果を残し、葉10枚に1果を目安に摘果をします。

収穫
10月頃に収穫できます。
果実は大きさ10~15cmほどで黄~緑色です。
果肉はねっとりとしたバター質で独特な芳香があります。

収穫後、涼しい場所で2~3日追熟させると甘味が増します。
香りが強くなってきたら、縦に切って食べましょう。


ポポー 種の育て方

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ポポーは、なかなか流通に乗らないフルーツですが、
栽培している地域の直売所などでは売られていることもあります


また、ポポーを育てている人におすそ分けとしていただくこともあるでしょう。
基本的には生食するフルーツですし、
種は比較的大きいので、種の採取は難しくありません。

種の採取から発芽までも、少し時間はかかりますが可能です。
ポポーはトロピカルフルーツとして紹介されていることも多いですが、
温暖な地域の植物で、寒さにも比較的強く、寒冷地以外は戸外で越冬が可能です。

種から育てた場合、結実するまでに7年~8年ほどかかることが多いですが、
収穫できた時の喜びは、何物にも代えようがありません。
もし種を手に入れることができたのなら、ぜひチャレンジしてみてください。


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ポポーの実と種 C)旬の果物百科


■ポポー 種の育て方

・種の採取
ポポーを食べる時に、種を残しておくようにします。
種が大きいので、取りだしやすいかと思いますが、
実を切る時に種も一緒に切ってしまわないように注意しましょう。

残しておいた種を水でよく洗い、表面に残っている果肉などを取り除きます。
よく洗った後、余分な水分をキッチンペーパーなどでふき取ります。

この時、種を乾燥させないようにするのがポイントです。
ポポーの種は、室温で数日置くなどして乾燥させてしまうと、
発芽率が極端に下がってしまいます。

種を洗ったら、すぐに種を播くか、冷蔵庫で保存し、
乾燥しないようにしておきましょう。


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ポポーの蕾


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ポポーの花


・種播き
ポポーの実が収穫されるのが10月頃なので、実を入手できるのもその頃です。
ポポーの実は収穫して木から離れても追熟し、しかも熟すスピードが速いため、
生での保存に向かない上に、遠くへの輸送も難しいのです。

そのため、種を採取できるのも必然的に秋になります。
ポポーの種が発芽するためには、いくつかの条件があります。

1つは冬を経験していること。
5度以下の寒さを一定期間経験すると、種の休眠が覚め、発芽する体勢になります。

もう1つは発芽温度です。
ポポーの発芽温度は高く、24度~29度とされています。

日本の自然下では、梅雨明け以降でないと、発芽が難しいことがほとんどです。
以上のことから、ポポーの種を播く代表的な方法は2つになります。

◎すぐに播く
種を採取した後、すぐに土に播く方法です。
4号~5号のプラポットか鉢を用意します。

そこに種播き用の用土や、小粒の赤玉土を入れます。
土を入れたら、種が隠れるように播き、
土全体が湿るように水をたっぷりと与えておきます。

ポポーの種は乾燥すると発芽率が悪くなるので、
土が乾かないように管理するようにしましょう。

また、発芽できるのは一度冬を経験してからとなるため、
10月~11月頃に種を播いたものは、翌年にならないと発芽しません。

冬は土が凍らないように注意し、気温が上がってきたら、
土が完全に乾かないように注意しましょう。

◎冷蔵してから播く
冷蔵庫の0度~4度くらいのところに、70日~100日ほど保存しておくことで、
疑似的に冬を経験させることができます。

採取した種を、湿らせた水苔やピートモスで包んで、
ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。

種を包むのは水苔やピートモスだけでなく、
湿らせたキッチンペーパーでもいいでしょう。

袋も、普通の透明ビニールでもいいですし、チャックで密閉できる保存袋や、
密閉できるタッパーのような容器でも大丈夫です。

3ヶ月ほど冷蔵庫で保管しておくため、時々中を確認して、
乾燥していないかを見るようにしましょう。

乾燥しかけていたら、周りの水苔などを再度湿らせて、
元と同じようにして保存します。

3ヶ月ほど冷蔵庫で保存したら、その後はいつ種を播いても大丈夫です。
採取してすぐに種を播く時と同様に、鉢などに土を入れて種を播き、発芽まで土が乾燥しないように管理しましょう。


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ポポー、着果!


・発芽を早めるコツ
種を採取してすぐに種を播いても、冷蔵保存した後に種を播いても、
気温が上がらなければ発芽はしません。

そのため、どちらの方法を用いても、夏の気温になるまでは発芽が難しくなります。
発芽するまでのドキドキを楽しむのもいいけれど、
できるだけ早く発芽させて大きく育てたいという場合は、
発芽できるだけ気温を上げてあげましょう。

気温が24度~29度になる温室や、育苗ヒーターを使うといいでしょう。
ただし、種を採取してすぐに播いた場合は、
種を播いてすぐに温室やヒーターを使うと、
冬を経験できていないため、発芽することができません。

気温を上げるのは、冬を経験した後となる2月~3月頃以降にしましょう。
冷蔵庫で保存してあった種に関しては、100日以上保存しているものであれば、
種を播いた後すぐに温室やヒーターを使用しても問題ありません。

・日当たり
ポポーは、大きくなれば日当たりの良い場所で育てるようにしますが、
まだ小さいうちは直射に弱いため、半日陰程度の場所で育てるようにします。

特に夏の間は、生育期であるとともに気温も高く、
さらに直射日光が土に当たると土が乾燥しやすくなります。

ポポーは乾燥に弱いため、そのような環境に置いていると、
生育が悪くなったり、悪ければ枯れてしまうこともあります。

耐陰性は多少あるので、半日陰くらいであれば問題なく生育します。
鉢植えで育てるにしても、地植えで育てるにしても、
少なくとも小さな苗のうちは、無理に日当たりの良い場所で育てる必要はありません。


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実が大きくなるポポー


・水やり
発芽するまでは、土を乾燥させないように、毎日土の状態をチェックします。
土が乾いていたら水を与え、乾いていなければ無理に与える必要はありません。

発芽した後は、土の表面が乾いていたら水を与えます。
夏は土が乾きやすいため、日中でも土が乾燥していたら水を与えます。

この時、鉢や株元に直射日光が当たると、蒸れてしまうことがあるので、
二重鉢にしたり、遮光ネットを使うなどして、
株元や鉢が日陰になるようにしてあげるのがお勧めです。

・発芽後の管理
発芽した後、数年の間は比較的ゆっくりと育ちます。
鉢の底から根が見えるようであれば、根詰まりの状態になっているので、
一回りか二回り大きい鉢に植え替えます。

これを繰り返し、育てていきます。
地植えにしたい場合は、ある程度大きくなった頃に、
一般的な苗と同じように植え付けをします。

■参考
・ポポーの育て方 庭植え|栽培しやすい美味な南国果樹
・ポポーの育て方 鉢植え|生長に合わせて鉢上げし栽培
・ポポー 苗 販売

バナナの育て方 鉢植え|防寒対策をしっかりして栽培

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バナナの結実


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バナナの花


バナナは、野生種から突然変異によって生まれました。
受粉せずに子房だけが発達して、種無しの実がつきます。

バナナの生育温度は29~30℃、
冬期には最低気温が15℃以上は必要なので、
小笠原諸島や沖縄以外では庭植えは無理ですので、
鉢植えで栽培します。


バナナ 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け栽培管理
バナナの苗は、4月~5月に15~18号鉢に植えつけます。
充分な日照を好むので、春~秋の生育期は屋外で育て、
充分に直射日光に当てます。

冬は日当たりの良い室内で育てます。
ビニールシートで覆うなど、防寒対策をしっかりとしましょう。

株が大きくなると、葉の間から子株(吸芽)が出ますが、
実をつけるまでは1つを残して切り取ります。
収穫後は、吸芽を株分けして、新しい株を育てましょう。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
バナナは小さい苗の頃から、下の葉から黄色くなり枯れていき、
その一方で新芽がどんどん出てきて、
葉っぱが入れ替わりながら生長して大きくなっていきます。
黄色くなった葉っぱは随時、カットしていきましょう。

水やり水分を好むので、表面の土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
冬でも水はたっぷりと与えます。

夏場は乾燥しやすいので、毎日水やりをしましょう。

施肥
5月、7月、9月に、玉肥を8~10コずつ施します。

収穫
葉が35~45枚ほどになると、花が垂れて実がなるようになります。
実が大きくなってきたら、支柱を立てて支えてあげましょう。

収穫は、9月~10月です。

>>バナナの苗を見てみる

ナメクジ 生態と対策

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ナメクジ、体長6㎝くらいと意外に大きくなります


ナメクジは、有肺目ナメクジ科に属するナメクジや、
有肺(ユウハイ)目コウラナメクジ科に属する、
ノハラナメクジ、チャコウラナメクジなどの総称です。

ナメクジ類は陸に上がった巻き貝の仲間です。
その貝が退化したのがナメクジ類で、
貝が残っているのが、カタツムリ(デンデンムシ)です。


[ナメクジ 生態と対策]


■ナメクジ類 被害

葉、花、茎、果実を食害して
不規則な穴や傷を作ります。

ナメクジ類の被害痕の周りには
ナメクジ類の透明な粘液が付着しているので、
すぐにナメクジ類の被害とわかります。

●ナメクジ類 形態
ナメクジの成体は6cm位です。
背面の模様は3本の縦線がありますが、
中央の縦線より側面の2本の方がよく目立ちます。

ノハラナメクジの成体は大きくても3cm程度です。
体の色は、全体的に黒紫色で模様はありません。

チャコウラナメクジの成体は7cm位です。
体の色は、全体的に黄色がかった灰色です。

背面に縦長で楕円状の肉枝(貝殻の名残り)があります。
背面の模様は、2本の縦線があります。


■ナメクジ類 寄主作物

特に柑橘類系果樹に気をつけます。 

さらに、
ナス科: ナス、トマト、ピーマン
アブラナ科:キャベツ、ハクサイ
ウリ科:キュウリ  など

●ナメクジ類 寄主作物以外の食べもの
成体は
台所から出る残菜、
魚や肉の骨、
肉の残りかすなども食べます。

ふ化したばかりのナメクジは
腐葉土や腐敗しかかった植物を食べます。


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カタツムリも害虫です


■ナメクジ類 生態

ナメクジは、基本的に夜行性です。

晴れて乾燥していたり、
夏のような熱い日中は
株元や敷きワラ下や植木鉢の裏底などの
暗く湿った場所に隠れています。

夜になると、作物に這い登って
新芽や葉や茎や果実などを食害します。

ナメクジとチャコウラナメクジは
年に1度の発生で、成体で越冬します。

ノハラナメクジは
年に2度の発生で、春と秋に産卵します。

どの種も産卵は
石や落ち葉といった
目立たず、湿った場所に行います。
また雌雄同体なので、単為生殖も可能です。

露地栽培では
梅雨時に発生が目立ちます。
施設栽培では
3月頃から発生が見られます。


■ナメクジ類 対策

「ナメクジは塩をかければ死ぬ」
ということで、
子供の時、試しに何度か試したことがあります。

確かに死にます。
夏の強い日差しが当たる大きな石の上に移動させ、
盛り塩のごとく塩をかければ、必殺です。

圃場内でナメクジ発見!→山盛りの塩で退治!
はできません。

圃場が局所的に塩害の被害にあい、
作物もやられてしまいます。

塩でなく、小麦粉や片栗粉といった
水分を吸う粉類でも退治はできますが、
事後処理が面倒です。

ビール、バナナも効きますが、大規模では設置が大変でしょう。


では、どこからナメクジ類は侵入するのか?

圃場周辺の雑草地から侵入か、
圃場内にもともといた個体が発生源になります。

高湿度の場所が大好きなので、
作物残渣や鉢物、資材などを圃場内に放置しないようにします。

とはいっても
圃場内の湿度を下げることは
無理に近いことなので、
ナメクジ類の好きな場所、ビール、バナナを配置し、
集まったナメクジを捕殺するほうが
手っ取り早いのかもしれません。

発生が多い場合には薬剤で防除します。
薬剤で気を付けたいことは、
赤ちゃん、犬や猫などペットの誤飲です。死に至る例もあります。 

庭にペットが出るようなら、誘引剤は避けたほうがよいと思います。

●ナメクジ類 誘引トラップ
ナメクジ類の活動条件は、

・ジメジメ湿っている
・暗い
ですので、
圃場内や圃場周辺に雑草などが生い茂っていたら
風通しを良くするために除草します。

ナメクジ類の特徴は他に
・目があまり見えないから、聴覚を頼りに行動する
・移動に時間がかかるのであまり遠くに行きたくない
・移動に時間がかかるから、遠くの大好物まで行かずに近場の食べられるもので済ます
・移動に時間がかかるから、居心地のいい場所から離れたくない

といった、なんともものぐさな...生き物です。

この特徴を利用したトラップ(集めて捕まえて処分するキット)も売られています。
しつこいようですが、知人のレトリバーも誤飲で危機一髪でした、
ナメクジ駆除剤は、お子さんやペットが誤食すると危険ですので注意してください。

パイナップルの育て方 鉢植え|仕立て方と剪定がコツ

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パイナップルの結実


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パイナップルの大きな葉


パイナップルは南アメリカ原産で、
1年中気温が25度くらいで雨の多い地域が栽培に適しているため、
日本では沖縄以外では庭植えは無理でしょう。
鉢植えなら、葉が美しく観賞用としても人気があります。

パイナップルは、花が茎の上部に100~200花つき、
その果実が集まって一つの実になる集合果です。


パイナップル 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け栽培管理


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果実の上部分、あるいは上部の葉の部分(クラウン)を利用して株を作ります。

実の上部の葉の部分を切り取り、下葉7~8枚を取り、
切り口が乾くまで5~6時間陰干しします。
4号鉢に水はけのよい用土を入れて植え付けます。

用土は、赤玉土(小)6:鹿沼土2:川砂2の割合で混合したものがよいでしょう。
乾かし気味に水やりをして、発根を促します。

1ヶ月ほどで根付くので、日当たりの良い場所に鉢を移します。
新芽が伸びてきたら、鉢がいっぱいになる前に7~8号鉢に、
根鉢を崩さないように植え替えます。

春~秋の生育期には屋外で直射日光によく当て、
冬は日当たりの良い室内で育てます。
ただし、1日の温度差が10℃以上になると、
枯れることがあるので注意しましょう。

果皮の近くにある種を取り出してピートパンなどにまき、
種で増やす方法もあります。


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パイナップル畑、沖縄

仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
とう立ちして開花した後、実が大きくなってきます。
パイナップルは、果実に比べて果軸が弱いので、
実が大きくなってきたら支柱で支えてあげましょう。

パイナップルの開花、結実は、1株につき1回だけなので、
実が熟してくるにつれて葉の間から出てくる子株(吸芽)や、
実の付け根に出てくる子株(えい芽)をかきとり、
別の鉢に植え付けると株が殖やせます。

水やり
パイナップルは乾燥には強い植物ですが、
夏の高温期の乾燥や、春、葉や果実が生長する時期には充分に水を与えます。

施肥
5月、7月、9月に玉肥を2~3個ずつ施します。
特に窒素とカリ分が必要なので、液肥を葉面散布しても良いでしょう。

収穫
とうが立ってから、5ヶ月くらいの8~9月に収穫できます。
実の半分以上が橙黄色に色づき、香りが漂ってきたら収穫します。
収穫して食べた後は、クラウンを取ってまた植え付けましょう。

いつまでも色づかないようなら、
クラウンの中心の葉をえぐり取るようにして芯止めをします。

>>パイナップルの苗を見てみる

観賞用パイナップルの育て方は?

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The pineapple for admiration (2).jpg
おしゃれな観葉植物です


観賞用パイナップル、食べることはできませんが、
こぶし大のパイナップルがなんともかわいらしいです。

小さいながらもパイナップルの香りを漂わせますので、
南国産の天然芳香剤にもなります。

観葉植物としてお部屋にあると、
斬新でとってもオシャレな雰囲気になります。

果実が少しずつ大きくなっていくのを見るのは楽しいです。


The pineapple for admiration (1).jpg
少しのコツでよく育ちます


■観賞用パイナップルの育て方は?

・置き場所
高温多湿で、強光を好みますので明るい場所に置きます。
光が強いほど色が鮮やかになり、弱いと色があせた果実になります。

ただし、真夏にコンクリートに直置きしてしまうと、
温度が上がりすぎて弱ってしまいますので、
レンガなどを置いて鉢とコンクリートの間に、
隙間を作り風通しをよくするようにしましょう。

生育温度は20~30度です。
5度程度には耐えることができますので、
冬は室内の明るい場所に置いて越冬させます。

・栽培管理
葉っぱが枯れている場合は速やかに取り除きます。
また気温が低い場合は乾燥気味に、
高い場合はたっぷりと水を与えます。

観賞用パイナップルは小さく、甘みがないので、
食べることはできませんがトロピカルな雰囲気を演出してくれます。

・用土
水はけのよい酸性ぎみの用土を好みます。
水はけが悪いと根腐れする場合がありますので注意が必要です。

・水やり
葉から養分や水分を吸収しますので、
生育期には水は葉上から与え、
常に葉筒内に水を蓄えておきます。

気温の低い冬は逆に葉筒に水を溜めないようにし、
土も乾き気味に管理します。

・肥料
肥料は生育期に一ヶ月半に一度の割合で油かすと骨粉を与えます。
冬は肥料は与えません。

・植え替え時期
植え替えは5月から8月の間に行います。
鉢が小さくなってきたら一回り大きいものに植え替えましょう。

・病害虫
病気にはなりにくいですが、
まれにカイガラムシがつくことがあります。
見つけたら取り除くようにしましょう。

t00120014_0012001410930302876.gif育て方のポイント!
・実が付くのは植え付けて3年目くらいからです
・日当りのよい場所を好みます
・熱帯アメリカ原産のため、温かい場所を好みます

■参考
・パイナップルの育て方 鉢植え|仕立て方と剪定がコツ

グアバの育て方 鉢植え|剪定、仕立て方をしっかりと栽培

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GuavaA.jpg
グアバの実り


Guava hana.jpg
グアバの花


グアバは、和名を「バンジロウ」「バンザクロ」といい、
熱帯アメリカ原産の果樹です。
生育温度は20~25℃前後で、
冬でも10℃以上を保つ必要があるため、
庭植えで育てるのは九州南部か沖縄以外では無理でしょう。

グアバの果実には、球形、卵形、洋ナシ形などがあり、
熟すと黄白色になります。
グアバの果実には甘味とわずかな酸味があり、
果汁が多く、生で食べたり、ジュース、
ゼリー、ジャムなどに加工されます。

グアバジュースは、沖縄の名物です。
葉はお茶として利用されています。

若干耐寒性が高く、実の小ぶりなストロベリーグアバは、
果実だけでなく花や葉もイチゴのような香りがします。


グアバ 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け栽培管理
グアバは、3月に植え付けます。
7~8号の素焼きの鉢などに、
赤玉土(小)6:腐葉土2:川砂2で混合した用土を用いて植え付けます。

植え付けたら、50cmくらいの高さで切り戻し、枝を作っていきます。

春~秋の生育期は、日当たりの良い屋外で育てます。
冬は室内で育てますが、温度を10℃以上に保つように注意しましょう。

グアバは自分の花粉で結実するので、1本植えれば収穫できます。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
植え付け時に苗木の先端を切り戻し、主枝を出させます。
グアバはよく分枝するので、結果枝を3~4本くらいにして、
勢いの強すぎる立ち枝や弱い枝は付け根から切り取り、
枝が混み合わないように間引きます。

伸ばす枝を決めたら、1月~2月に新梢部分を1/3くらい切り詰め、
新しい枝を出させるようにして枝を充実させます。

また、収穫後に切り戻し、新梢を出させます。

温度管理ができていれば、年間を通じて枝が伸びるので、
適度に間引いて、伸びすぎた枝は切り詰めます。

水やり
鉢の表面が乾いたら、十分に水をやります。
夏の高温期はもちろん、冬でも乾燥するため、
年間を通じて、土が乾いたら十分な水やりを欠かさないようにしましょう。

施肥
3月に、玉肥4~5個を置き肥します。


収穫
グアバの果実は、風に当たったり揺らしたりすると落ちてしまうため、
実がついた後の鉢の移動には気をつけます。

グアバは9月~11月上旬に収穫できます。
グアバの果実は皮ごと食べられ、ビタミンCも豊富です。

摘蕾摘果
葉10枚に対して1果程度、株全体で8~10果を目安に摘果します。

>>グアバの苗を見てみる

ストロベリーグアバの育て方|耐寒性が強く栽培しやすい

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ストロベリーグアバの実、愛らしい


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ストロベリーグアバの花、可憐


ストロベリーグアバは和名を「テリハバンジロウ」といい、
ブラジル原産のグアバの仲間で、
果実や葉、花にイチゴに似た風味があることから、
ストロベリーグアバとよばれています。

ストロベリーグアバはグアバに比べると、
実は小ぶりですが、耐寒性が比較的強く、
グアバが越冬に10℃以上を要するのに対し、
ストロベリーグアバは4.4℃で越冬できます。

関東以南では庭植えも可能ですが、
一般的には鉢植えで栽培したほうがよいでしょう。

ストロベリーグアバは、熱帯果樹の中では、
比較的栽培しやすいといわれています。


ストロベリーグアバ 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け栽培管理
7~8号の素焼きの鉢に、赤玉土(小)6:腐葉土2:川砂2で、
混合した用土を用いて植え付けます。
植え付けたら、50cmくらいの高さで切り戻し、枝を作っていきます。

春~秋の生育期は、日当たりの良い屋外で育てます。
冬は室内で育てます。

ストロベリーグアバは自分の花粉で結実するので、
1本植えれば収穫できます。

病虫害には比較的強いですが、
アブラムシとカイガラムシには注意しましょう。


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ストロベリーグアバの苗木


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
光沢のある実も美しく、観賞用にもなるので、
樹形を整えながら「模様木仕立て」にします。

植え付け時に苗木の先端を切り戻し、主枝を出させます。
よく分枝するので、結果枝を3~4本くらいにして、
勢いの強すぎる立ち枝や弱い枝は付け根から切り取り、
枝が混み合わないように間引きます。

伸ばす枝を決めたら、
12月~2月に新梢部分を1/3くらい切り詰め、
新しい枝を出させるようにします。
また、収穫後にも切り戻し、新梢を出させます。

水やり
鉢の表面が乾いたら、十分に水をやります。
夏の高温期はもちろん、冬でも乾燥するため、
1年間を通じて、土が乾いたら、
十分な水やりを欠かさないようにしましょう。

施肥
3月に、玉肥4~5個を置き肥します。

摘蕾摘果
ストロベリーグアバは、4月中旬~5月中旬に花が咲きます。
葉10枚に対して1果程度、株全体で8~10果を目安に摘果します。

収穫
ストロベリーグアバは9月~10月に収穫できます。
幼い実は酸味が強いため、完熟してから収穫しましょう。

>>ストロベリーグアバの苗を見てみる


アセロラの育て方 鉢植え|剪定と水やりが栽培のポイント

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アセロラのかわいい果実


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アセロラの花


アセロラの果実はビタミンCが多く含まれていることで
有名なトロピカルフルーツで、
ビタミンCはレモンの30倍近くもあります。

アセロラは熱帯の果樹なので、
高温多湿の気候と直射日光を好みます。

生育に適した温度は25~30℃で、
最低気温が15度以下にならないようにする必要があるため、
鉢植えで栽培すると良いでしょう。


アセロラ 鉢植え育て方

植え付け時期場所

5月~6月に、水はけの良い用土を用いて、
根鉢を崩さないようにして植えつけます。

赤玉土(小)6:鹿沼土2:ピートモス2の割合で、
混合した用土などがよいでしょう。
植え付けたら、鉢高と同じ高さで切り戻します。

15℃以上になったら、屋外の直射日光下で育てます。
ただし、真夏は西日を避け、
乾燥が激しくなるようならマルチングをします。

10月になったら室内に取り込み、
暖かい部屋の明るい窓辺に置きます。


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アセロラの結実


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アセロラの苗木


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
「主幹形仕立て」が一般的です。

アセロラは、幼木のうちは生長が旺盛で、
枝も勢いよく伸びるのが特徴です。
植え付け翌年に、伸びた新梢を2月頃に1/3ほど切り戻し、
主幹と側枝2~3本の樹形をつくっていきます。
混み合った部分は間引き剪定し、
ひこばえは早めに取り除きます。

生育旺盛でなかなか開花しないときは、
1mm幅で皮を剥ぐ「環状剥離」を行い、
生長を止める方法もあります。

水やり
土の表面が乾いたら、水をたっぷり与えます。
夏の乾燥期には、水不足にならないように特に注意が必要です。

ただし、アセロラは水やりが多すぎると、
生長ばかりして花付きが悪くなるので、
ある程度生長して樹形ができたら、
水やりが多すぎないように気をつけます。

施肥
植え付け時と、毎年3月、10月に玉肥を鉢縁に埋め込みます。

摘蕾摘果
アセロラは温度さえあれば年に4~5回は開花、結実を繰り返しますが、
株が弱るので、多くても年2回にとどめましょう。

収穫
開花してから1ヶ月くらいで熟します。
赤みが強くなったら収穫します。

アセロラは生食するにはすっぱいので、
ジュースなどにすると良いでしょう。

アセロラは鮮度が落ちやすく、
収穫から数時間程度で発酵が始まってしまうため、
収穫したらできるだけ早く食べましょう。
保存するときは、冷凍すると良いでしょう。

>>アセロラの苗を見てみる

スターフルーツの育て方 鉢植え|昼夜の気温差を少なめに栽培

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スターフルーツの結実


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スターフルーツを切ると星型!


スターフルーツ(star fruit)は和名を「ゴレンシ」といいます。

スターフルーツは、果実を輪切りにすると、
星型になることから名づけられました。
また、羽状についた葉は、夜になると垂れ下がる習性があり、
この習性と果実の珍しい形から、観賞用としても人気の高い果樹です。


スターフルーツ 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付けと栽培管理
赤玉土(小)6:腐葉土2:川砂2の割合で用土を作り、
6号鉢くらいに植えつけます。
植え付けたら、苗は側枝を適度に残して切りつめます。

生育に適した温度は20~25℃で、
冬には最低気温が15℃以下にならないように温度管理をします。

春~秋にかけての生育期には、屋外で直射日光に当てて、
冬は日当たりの良い室内で栽培します。
室内で栽培するときには、
1日の温度変化が10℃以上になると枯れてしまうので、
室内の温度変化に十分注意する必要があります。

スターフルーツは自分の花粉で結実するので、
1本植えるだけで実をつけます。
苗を植えつけてから、6~7年で収穫できます。


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スターフルーツ、鈴なり


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
模様木仕立てが一般的です。

植え付けから3年ほどは切り詰め剪定を繰り返します。
成木になったら、10号鉢に植え替え、
その後は間引き剪定を中心に行い、よい枝を残していきます。

スターフルーツの剪定は、3月~4月に行います。

水やり
スターフルーツは東南アジアのマレー地方原産のため、
本来は1年中ほぼ均一の雨量のある土地で育つ植物です。
そのため、鉢の表面が乾燥したら、冬でもたっぷりと水やりをしましょう。
夏の乾燥期には、水不足にならないように、特に注意が必要です。

施肥
5月、7月、9月に、骨粉と油粕を同量混ぜて作った玉肥を2~3コ、置き肥します。
窒素分が多くならないように注意しましょう。

収穫
スターフルーツの収穫期は、10月~12月です。
グリーンの未熟な果実が次第に熟して黄色く変わっていきます。
果実は、サクサクとした食感で、
皮ごと生で食べるか、ジャムなどに加工します。

>>スターフルーツの苗を見てみる

パパイヤの育て方 鉢植え|複数栽培して結実を確実に

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パパイヤ、南国の果樹


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パパイヤのみごとな結実


パパイヤ(英名:papaya)は、
中央アメリカ原産で、25℃が生育適温です。
そのため日本では、九州南部以南でなければ、
庭植えで栽培するのは難しいでしょう。

パパイヤの果実はビタミンA,Cを多く含む栄養食品です。
タンパク質分解酵素を含むので、
肉の下処理に使うと、肉質が軟らかくなります。
まだ青い未熟な果実を、野菜として食べる国もあります。

パパイヤは、株ごとに雌花、雄花、両性花が咲きますが、
自然交雑が多く、開花するまではどの花が咲く株か分からないので、
最初は複数本育てるほうが良いでしょう。


パパイヤ 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け管理
4月~5月、化成肥料を2~3g混ぜた水はけの良い用土に、
根土ごと苗を植え付けます。

春~秋は屋外で、冬は日当たりの良い室内で管理します。
生長したら、大きな鉢に植え替えていきましょう。

パパイヤは株の寿命が短いので、
3年くらい収穫したら、実生で株を更新します。

タネまき
パパイヤのタネまきは、5月~9月上旬に行います。

実の中にあるタネを取り出し、
よく水洗いして薄い皮を完全に取り除きます。

平鉢に蒔いて軽く覆土をして、
発芽するまで新聞紙をかぶせるなどして、
乾かさないように管理します。
2週間ほどで発芽するので、
発芽したら新聞紙は取り除きます。

本葉が出てきたら、3号ポットに鉢上げします。
赤玉土(小)6:川砂2:ピートモス2の、
割合で混合した用土を用います。

生長に合わせて、鉢を大きくしていきます。


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イースター島の朝市で


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
パパイヤはほとんど枝分かれしないうえ、
下のほうの葉は自然に落ちていくので、
剪定の必要はありません。

剪定をしなくても新梢が伸びて実がつくので、
スタンダード仕立てのようになります。

水やり
水は十分に与えますが、用土が常に濡れていると、
根腐れを起こしやすいので注意します。

施肥
5月、7月、9月に玉肥2~3個を施します。
パパイヤは生育旺盛で、生長と結実が同時に行われるため、
養分が不足すると実の質が悪くなります。
生長期には、微量要素を含んだ、
緩効性化成肥料を追肥してもよいでしょう。

摘蕾摘果
雌花が咲いたら、
雄花をこすりつけて受粉させます。
1鉢に2~3日ついたら、蕾も花も取ってしまい、
養分が分散しないようにしましょう。

収穫
開花から4~6ヶ月たって、
果実が黄色くなったら収穫し、室温において追熟させます。
ただし、15度以下では追熟が進まないので注意します。

>>パパイヤの苗を見てみる

ライチの育て方 鉢植え|花芽をつけるには冬の温度管理が大切

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ライチ、楊貴妃が好んだ果実


ライチ(Lychee)はレイシとも呼ばれ、
中国南部原産の果樹です。
果実は亀甲状の果皮に覆われています。
楊貴妃が好んで食べたといわれています。

九州南部や沖縄でなら庭植えで育てられますが、
鉢植えで管理したほうが栽培しやすいでしょう。

冬でも平均気温13℃を維持する必要がある上、
-3.3℃以下に長時間さらされると枝葉が枯れてしまいます。
ただし、花芽をつけるには5~7℃の低温にあてることも必要です。

「ブースター」「クイビー」「ツツミーチ」などの品種があります。


ライチ 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け管理
3月中旬~4月上旬、
赤玉土(小)6:ピートモス2:川砂2を混合した用土か、
市販の培養土を用いて、6~7号鉢に植え付けます。

春~秋は屋外でたっぷりと日光に当て、
冬は日当たりの良い室内で育てます。


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ライチの実り


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ライチの苗木


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
もともとは樹高10mにもなる高木ですので、
あまり大きくなり過ぎないように、
春に主幹を切り詰め、コンパクトな樹形に整えます。

花は前年枝の先端に付くので、
収穫した枝は切り戻して新梢を出させます。
混み合った部分や3年目以上の側枝なども、切ります。

水やり
水分を好むため、土の表面が乾燥したら、
水をたっぷりと鉢底から流れ出るくらい与えます。

特に収穫前の6月~7月には、1日数回こまめに水やりをして、
水切れを起こさないように注意します。

施肥
4月、7月、10月に固形の有機質肥料を施します。

収穫
室内で栽培する場合は、
人工授粉をして実つきをよくします。
収穫期は7月~8月です。

>>ライチの苗木を見てみる

アボカドの育て方 庭植え|2種を選び人工授粉を

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アボカドの結実


アボカドは「森のバター」といわれるほど栄養が豊富で、
全体の20%が脂肪分という濃厚な味わいです。

その脂肪分の大部分は植物性の不飽和脂肪酸のため、
コレステロールの心配もありません。

ビタミンやミネラルのバランスも良い、
たいへん健康的な食品といえます。


アボカド 庭植え育て方

栽培条件品種選び方

栽培条件
アボカドは熱帯性の果樹ですが、比較的寒さに強いほうで、
ウンシュウミカンが栽培できる関東南部以南ならば庭植えも可能です。
ただし、冬の寒風には弱いので、
防寒対策を十分に行わなければなりません。


・品種選び
アボカドには、午前中に受粉適期となって午後に花が閉じ、
翌日の午後に花粉が出て花が終わるAタイプと、
開花した日の午後に受粉適期となっていったん閉じ、
翌日の午前中に花粉が出て花が終わるBタイプがあります。

それぞれから1種類以上植え、互いに人工授粉をします。
Aタイプなら、「ジャルヤ」や「メキシコラ」、
Bタイプなら、「ベーコン」や「フェルテ」、「ズタノ」がよいでしょう。


植え付け時期場所

植え付け
アボカドの植え付けは、4月~5月に行います。

アボカドは根を深く張るので、水はけが良く、
地下水が深い砂質土で、酸性土を好みます。

植え付け場所
日当たりがよく、冬に暖かい場所を選びます。


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アボカドの苗


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アボカドでサラダ


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
アボカドの品種によって、立ち性のものと横張り性のものがあります。
スペースがあれば、杯状仕立てにします。

摘芯で側枝を増やし、徒長させないように気をつけます。
アボカドは樹勢が強いので、
成長後は枝葉が混み合わないように間引き剪定をして、
樹冠内部にまで光が入るようにします。

施肥
葉が弱らないように、3月、7月下旬、10月に緩効性化成肥料を施します。

摘蕾摘果
11月に花芽分化が始まり、
ゴールデンウィークの頃から花が咲き始めます。
枝の先端部分に花が無数に咲きますが、
生理落果が多く、結実するのはほんのわずかなため、
摘蕾と摘果は必要ないでしょう。

収穫
アボカドの実は夏に大きくなりますが、
収穫は12月~3月で、果皮が黒くなってから手でもいで収穫します。
皮に傷が付くと早く傷むので、ていねいに収穫します。

室内に2週間ほど置くと、成熟します。
冷蔵庫の野菜室でなら、1ヶ月程度保存できます。

>>アボカドの育て方 鉢植えはこちら

>>アボカドの苗を見てみる

アボカドの育て方 鉢植え|実生でも4~5年で結実、水栽培も

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アボカドの苗木


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アボカドの結実


アボカド(Avocado)は「森のバター」といわれるほど栄養が豊富です。
熱帯性の果樹ですが、比較的寒さに強いほうで、
関東南部以南でしたら庭植えも可能です。
しかし、冬の寒風には弱いので、
家庭では鉢植えで栽培したほうが育てやすいです。

大きなタネを蒔いてみたことがある方も、
多いのではないでしょうか?
アボカドは生長が早いため、
実生でも、4~5年で結実します。
水栽培をしてみても、楽しいですね。


アボカド 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け管理
4月~5月に植え付けます。
深鉢に水はけの良い用土を用いて植え付けます。
市販の培養土か、赤玉土(小)6:腐葉土2:川砂1の割合で、
混合した用土がよいでしょう。

植え付けたら、鉢高と同じ高さで切り詰め、
水をたっぷり与えます。

日当たりの良い場所で管理します。
冬でも3℃以下にならないようにします。

・品種の選び方
アボカドには、午前中に受粉するAタイプと、
午後に受粉するBタイプの2タイプがあり、
それぞれから1種類以上植え、互いに人工授粉をします。

Aタイプなら、「ジャルヤ」や「メキシコラ」、
Bタイプなら、「ベーコン」や「フェルテ」、「ズタノ」がよいでしょう。


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アボカドでスパゲティ


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
植え付けから3年ほどは切り詰め剪定を繰り返し、
「模様木仕立て」にします。

成木になったら、樹の内部にまで日がよく当たるよう、
間引き剪定をします。

剪定は、4月中旬~5月中旬に行います。

水やり
表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
特に夏に水切れを起こすと、実が大きくならないので注意します。

施肥
3月と10月に、玉肥を置きます。
肥料が多すぎると高木化するので、注意しましょう。

収穫
アボカドの実は夏に大きくなりますが、
収穫は12月~3月で、果皮が黒くなってから手でもいで収穫します。
皮に傷が付くと早く傷むので、ていねいに収穫します。

室内に2週間ほど置くと、成熟します。
冷蔵庫の野菜室でなら、1ヶ月程度保存できます。

タネまき
アボカドの大きなタネから育てることもできます。
種を取り出し、よく洗って油分を洗い流します。

とがったほうを上にして半分以上土に埋め、
たっぷりと水やりをします。
発芽までの期間は、暖かければ2週間、
寒いと2ヶ月くらいかかります。
水栽培の容器に入れて、
水を替えながら発芽させても良いでしょう。

発芽すると、よく伸びます。
途中で下葉が落ちますが、そのまま栽培を続けます。

生長に合わせて大きな鉢に植え替えていきます。
葉が5~6枚になるたびに摘芯して枝数を増やすとよいでしょう。

寒さにあうと落葉しますが、
水やりを続けていれば、再び葉が出てきます。

>>アボカドの育て方 庭植えはこちら

>>アボカドの苗を見てみる

アボカド タネから育てるコツ

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アボカドは熱帯アメリカ原産の常緑高木です。
熱帯果樹の中では寒さに強く、暖かい地域なら庭植えも可能です。
しかし冬の風には弱いので、防寒・防霜対策は必要です。

果実には栄養価が高く、脂肪分が多いので、
別名「森のバター」と呼ばれています。

この脂肪分の大半は植物性の不飽和脂肪酸で、
コレステロールの心配はありません。

タンパク質、ビタミン、ミネラルなども豊富で
栄養バランスがよく取れた健康的な食品です。


■アボカド タネから育てるコツ

1.タネをまく準備
発芽するには20℃以上の気温が必要です。
5月下旬から7月にかけて、実を半分に割ってタネを取り出します。

油分を取るために水でよく洗い流します。
そのまま放置しておくと乾燥してしまい発芽する力を失うので、
洗ったらすぐにまくようにします。

2.タネの植えつけ
ビニールポットを用意し、土を入れる前に底にごろ石を入れます。
とがった方を上にして、半分以上土に埋めた後に水を与えます。
用土は苗木と同じものを使います。

暖かいと2週間ほど、涼しいと2か月ぐらいで、
タネが2つに割れて発芽します。
途中で下葉が落ちますが、そのまま栽培を続けて構いません。

3.鉢の植え替え時の注意点
どんどん生長すると鉢が小さくなってくるので、
植え替える時は一回り大きなサイズの鉢を用意します。

発芽させるまでなら、水栽培の容器にタネを入れ、
水を変えながら発芽させる方法もあります。

■参考
・アボカドの育て方 庭植え|2種を選び人工授粉を
・アボカドの育て方 鉢植え|実生でも4~5年で結実、水栽培も


アボカド 栽培のコツ

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品種選びが大切です


アボガドの品種には大きく分けて、
メキシコ系、グアテマラ系、西インド系の3系統があります。

日本では一番寒さに強いメキシコ系か、
グアテマラ系とメキシコ系の交雑種が適しています。

庭植えにする場合は、風が強く当たらない、
日当たりと水はけのよい場所が適しています。
樹高がかなり高くなるので、スペースに余裕を持った方が無難です。

アボカドに醤油をかけると、トロの味に似ているという意見から、
果物ですが手巻き寿司のネタのひとつとして使われています。


■アボカド 栽培のコツ

1.生育適温に配慮
生育に適した温度は25~30℃です。
アボカドは温州ミカンが栽培できる地域ならば、
庭植えも可能だと言われています。

しかし熱帯果樹なので冬の冷たい風には弱いです。
最低気温が5℃以下の環境では庭植えは難しいです。
家庭で楽しむ場合は、鉢植え栽培がおすすめです。

霜がおりる前にビニールシートや段ボールで株を覆い、
室内でも防寒対策が必要です。

2.苗木選びのポイント
アボカドの苗木は、優良品種のつぎ木苗を選ぶようにします。
おすすめの品種は、メキシコ系の「ハズ」は自家結実性なので、
一本でも実をつけます。

グアテマラ系とメキシコ系の交雑種の「フェルテ」は、
耐寒性、樹勢も強く、世界的にも品質が高い人気種です。

タネからまいても栽培できますが、実を結ぶまでに年数がかかります。
観葉植物として楽しむ分にはかまいません。

収穫するには接ぎ木苗で3~4年、実生苗で6~10年かかります。

■参考
・アボカドの育て方 庭植え|2種を選び人工授粉を
・アボカドの育て方 鉢植え|実生でも4~5年で結実、水栽培も

マンゴーの育て方 鉢植え|温度管理と水やりが栽培のコツ!

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マンゴーの青い実


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アップルマンゴー(アーウィン種)、日本でいちばん栽培されている


マンゴー(Mango)には緑色、黄色、赤色系統の実があります。
マンゴーはうるし科なので、かぶれに注意します。

マンゴーは高温多湿を好み、25~30℃でよく育ち、
冬でも15℃以上の温度が必要です。

そのため日本では、九州南部や沖縄地方以外では、
温室か鉢植えでしか育てられません。


マンゴー 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け管理
マンゴーは7月~8月に植えつけます。
水はけの良い酸性土を用い、
深く根が張れるように深鉢に植え付けましょう。

春~秋の生育期は屋外で育てます。
冬は日当たりの良い室内で育て、
15℃以下にならないように温度管理をしっかりと行います。

自分の花粉で結実しますが、
より確実に実をつけさせるには人工授粉を行いましょう。
果実が2~3cmになったら、
1鉢2~3果になるように摘果します。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
マンゴーの樹は、本来は樹高10~30mに達します。
鉢植えでは、こまめな剪定で樹勢を抑え、
主枝が3~4本の「主幹形仕立て」にします。
剪定は8月~9月に行います。

収穫後は、実をつけた枝を切り戻して新梢を出させます。

水やり
鉢の表面が乾いたら、十分に水を与えます。

花芽が付くためには3ヶ月以上の乾季が必要なので、
秋から冬にかけては水やりを控えめにします。

施肥
5月、7月、9月に玉肥を2~3個ずつ施します。
多肥になりすぎると、生長するばかりで花が咲かなくなるので注意します。

>>マンゴーの苗を見てみる

マンゴー 栄養と効用

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マンゴーの実り


ねっとりと濃厚な甘みを持つマンゴー(Mango)は、
マンゴスチン、チェリモヤと並んで、
世界三大美果の一つと讃えられています。


■マンゴーの栄養

マンゴーには、βカロテンやビタミンC、ビタミンEなど、
抗酸化ビタミンを多く含みます。

これらの抗酸化ビタミンは、活性酸素の働きを抑制し、
細胞の老化を防ぐ働きや、抗がん作用があります。

青いうちはビタミンCの含有量が多く、
熟すほどにβカロテンの含有量が増えるのが特徴です。

ミネラルとしては、リンが多く含まれています。
リンは、カルシウムと結合して、骨の主成分となります。
また、筋肉や神経機能を正常に保つために必要なミネラルです。

また、マンゴーには食物繊維が多く、
便秘改善や、血糖値や血中コレステロールの、
上昇を抑える働きがあります。


■マンゴーの効用

マンゴーの黄色は、エリオシトリンという、
フラボノイド系の色素成分です。

エリオシトリンはポリフェノールの一種でもあり、
過酸化脂質の生成を抑えてくれます。

過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪といった脂質が、
活性酸素によって酸化されたものです。

そして細胞内でスーパーオキシドアニオンという物質を発生させ、
核内のDNAを損傷させるため、
がんの発生原因のひとつであると考えられています。

エリオシトリンは、この過酸化脂質の生成を抑えてくれるため、
抗がん作用が期待できます。

さらに、マンゴーの独特の香りには、リラックス効果があります。

ところで、マンゴーは漆の仲間です。
そのため、果皮にはウルシオールという、
ウルシ成分が含まれています。

人によってはマンゴーを食べるとかゆみが出たり、
かぶれたりすることがあるので注意します。


Mango (2).jpg
マンゴーの花切りのコツがあります


■マンゴーの花切り

マンゴーといえば、格子状に切れ目を入れて、
くるっとひっくり返した"花切り"が一般的です。

この"花切り"、実際にやろうとすると、
意外と難しいのです。

難しさの原因は、タネです。
切ろうとしても、タネに包丁があたったりします。

コツは、タネをよけるため、真ん中1cmはずらして、
左右カットします。
ちょうど、3枚おろしの感覚でしょうか。

次に、格子状に切れ目を入れます。
マンゴーの皮は、丈夫でちょっとくらいでは破れないので、
皮を感じるまでしっかり包丁を入れると、
きれいに花が咲きます。

豆知識ですが、ストレスが溜まっていると感じる時は、
マンゴーに塩をかけて食べてみてください。

マンゴーの香りにはリラックス効果がありますが、
香り成分は細胞内に含まれているため、
塩をかけると浸透圧により細胞外に出てきて、
吸収しやすくなるのです。

■参考
・マンゴーの育て方 鉢植え|温度管理と水やりが栽培のコツ!

サルナシの育て方 庭植え|キウイフルーツに似て栽培しやすい

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サルナシの実


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サルナシの愛らしい花


サルナシはコクワとも呼ばれ、低山の山野に自生しています。
つる性なので、自生しているサルナシは、
とても高いところに実がなっているので、
なかなか見かけることもありません。

サルナシは、キウイフルーツの親戚なので、
キウイフルーツによく似た長さ3cmほどの小さな実がなります。
キウイフルーツと違って、果皮に毛はなく、
そのまま食べることができます。

味は、やはりキウイに似て甘酸っぱく生で食べるほか、
果実酒やジャムなどに利用されます。


サルナシ 庭植え育て方

栽培条件品種選び方

栽培条件
日本の山野に自生しているため、
日本の風土にたいへん適していて、
日本各地で育てることができます。

ただし、春先に低温や降霜のある地域では、
庭植え栽培は難しいでしょう。
過湿や乾燥にも弱い果樹です。

・品種選び
サルナシには、雌雄異株と雌雄混株の品種があります。
雌雄異株の品種は、結実には雄株との混植が必要ですが、
雌雄混株の品種では1本でも結実するため、雄株は必要ありません。
雄株は、キウイフルーツの雄株を植えてもかまいません。


植え付け時期場所

植え付け
サルナシの植え付けは、12月~3月に行います。
あらかじめ腐葉土などを深くすきこんでから、植え付けます。
植え付けたら、高さ30~40cmで切り返します。

植え付け場所
耕土が深く、保水力のある土壌を好みます。
日当たりがよく、強い風の当たらない場所を選んで植え付けましょう。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
サルナシはつる性なので、「棚仕立て」や「垣根仕立て」、
「Tバー仕立て」などにするとよいでしょう。

剪定は12月~2月に行います。
前の年に実をつけた節からは発芽しないので、
実をつけた枝は、実のついた位置から3~5芽残して先端を切り返します。
実をつけなかった枝は、基部から8~10芽残して切り返します。

実のついていない新梢のなかで、
強い枝は6月下旬~7月に10~12節で摘芯して、
誘引しておくと、翌年の結果母枝になります。

施肥
12月に有機質肥料、3月と収穫後に速効性の化成肥料を施します。


摘蕾摘果
果実を大きくさせたい場合は摘果を行います。
節ごとに、中心の果実を残して、ほかは摘みとります。

収穫
10月下旬~11月下旬頃、果実を指でつまんで、
弾力を感じるようになったら収穫します。

収穫したサルナシの果実は、
基本的にキウイ同様に追熟が必要ですが、
追熟のいらない品種もあります。

追熟の期間はキウイよりも短く、
20℃前後の室温に置いておけば、
数日程度で熟して食べられるようになります。

鉢植え育て方
サルナシを鉢植えで育てる場合は、6~7号鉢に植え付けたら、
高さ20~30cmで切り返します。
支柱を立てて、つるを巻きつかせてまっすぐに誘引し、
3年目にあんどん仕立てにします。

クサボケの育て方 庭植え|関東地方以西が栽培適地

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クサボケのつぼみ


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クサボケの花


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クサボケの実


クサボケは、日本原産のボケの仲間で、
地を這うような低木にナシのような果実がつくため、
「地梨」ともよばれます。
枝にはとげが生えており、短い枝に花がびっしりとつきます。

クサボケの果実は直径3cmほどの球形で、
秋に黄色く熟すため見かけはナシに似ていますが、
香りはリンゴに似ています。
酸味が強いため生食には向きませんが、
果実酒やジャム、はちみつ漬けなどに利用されています。


クサボケ 庭植え育て方

栽培条件

栽培条件
クサボケは寒さにやや弱く、暖地での栽培に向きます。
関東地方以西が栽培適地で、この地域に植えたなら、
日本の気候によく適した植物なので、
夏越し、冬越しに関しては特に行う作業はありません。


植え付け時期場所

植え付け
クサボケは、9月~10月に植え付けます。

根に丸いコブのできる病気にかかりやすいため、
植え付け前に苗木の根をよく確認し、
丸いコブがあったら切り落とし、
切り口に石灰硫黄合剤などの保護剤を塗ります。

植え付け前に、あらかじめ腐葉土を、
よく混ぜ込んでおいてから、植え付けます。

クサボケは水切れに大変弱いため、
植え付け後は根がしっかりと付くまで2ヶ月間と、
真夏と冬に極端に乾燥する場合は水やりを行いましょう。
それ以外では、特に水やりの必要はありません。

植え付け場所
一年を通して日当たり・風通しの良い場所に植え付けます。
深い土壌を好みます。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方と剪定
「自然樹形仕立て」で育てます。

花芽がふくらんでくる2月~3月頃、
混み合った枝や徒長した枝などを剪定します。
丸みのある形をしている花芽を、
切り落とさないように注意しましょう。
ちなみに葉芽は、少しとがった形をしています。

収穫
2月に溝を掘り、緩効性化成肥料を埋め込みます。
8月~9月に収穫できます。

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